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INTERVIEW INTERVIEW

先輩移住者インタビュー

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かみのやまで素敵な人との距離感見つけた
佐々木さん
20代
岩手から進学のため山形へ、かみのやまに移住し3年目
建設業

小学生の時、地元の宮古市で震災を経験したことから、復興の際に役立てる大人になりたいと建築の道を志した佐々木さんは、建築学科が無い岩手から、進学を機に山形へ引っ越しました。現在は建設会社に勤める一方、いつかは古民家の利活用に携わる活動もしたいと考えている佐々木さんに、移住の感想を聞いてみる。

移住を考えた経緯と、かみのやまを選んだ理由を教えてください。

選んだ理由としては、大学3年の時にはじめたサークル活動の影響が大きいです。コロナ禍にあった当時、山形大学の建築デザイン学科に所属していた私は、積極的に自らの学びの場を求めてまちづくりサークルを立ち上げました。その時に声をかけてくれたのが、かみのやまで設計事務所を運営されている外部講師の方で、地元であれば手助けできると、かみのやまランドバンクの方もご紹介いただいたのです。そのことで一気に活動の場と機会が増えていったのです。一方で就職活動をはじめていた私は、県外の企業から内定もいただいていたのですが、サークル活動での出会いが思いのほか増えたこと、また県外に就職することでその出会いを無駄にしてしまうことに疑問を感じはじめ、徐々に山形で就職をする意思が固まって行きました。そして、どうせ住むならかみのやまにしようと考えるようになったのです。

かみのやまの印象はどのようなものだったのでしょうか。

サークルの活動では、市役所の若手職員の方と会うことが多く、3、40代の方々が街を良くしようと動いている印象がありました。また、この街には実家がある宮古市にも似た雰囲気があり、親近感もありました。そして小さな街だからこそ、空き物件のリフォームなどの活動をしていると応援の声を掛けていただくこともあり、かみのやまのために何かしようとしている人と認識してもらえるというか、とにかく活動しやすかったのが印象的でした。そんな外の人を拒まないかみのやまの人の優しさもあったから、ゆるやかに市外の学生からこの街の住人に移行することができたのだと考えています。

移住を決める際に心配だったことはありましたか。

住み始める上で心配だったのは、同世代の知り合いがいなかったことくらいです。街のことはサークルの活動で何度も来ているので知っている部分は多かったのですが、知り合いといえば年上の市役所の方が中心。活動でお世話になった方という印象が強く、いわゆる交友関係とは違います。一緒にこの街で活動した同級生は、皆就職して県外に行ってしまったし、自分だけ取り残された感はありました。直前まで、大学という小さな社会の中にいたので、友人がいない土地に暮らし始めた時にはじめてそのことを実感しました。他には心配事は無かったですし、今も無いです。ご近所付き合いも良好で、むしろ若輩者だからとむげに扱われることも無い。観光地としての側面を持つ街だからこそ、外から来た人を受け入れる文化があるのかと思っています。

住み始めて感じたことは。

現在は築100年以上の、おそらくは関東大震災の復興にも携わったかみのやま出身の建築家とも関係している古民家を、自分で手直ししながら住んでいます。古民家に住むこと自体は、自分がやりたいことなので気に入っているのですが、今の家に比べて極端に寒いのが問題です。冬場は流しに溜めた水が凍るほどです。昔は、夏の暑さを考えて居を決めるという考え方がありましたが、やりたかったこととは言えさすがに寒いなと(笑)。でも、家が寒いこと以外は快適で、特に近隣の街に行くのに、とてもアクセスが良い地域だと感じています。また、よく道に迷いますが、中心街の裏道が入り組んでいるところも、なんとなく風情があって楽しいのです。

かみのやまの魅力はどんなところにあるのでしょう。

何をするにも不自由な田舎では無いし、人混みや喧騒がある都市でも無い。移動手段にも事欠かないし、ちょうど良い規模感の街です。また、人口が少ないのも意外と良くて、散歩していると誰かと道でばったりすることも。そういうことが嫌な人で無ければ、人との距離感も魅力になると感じます。誰もが魅力として感じるかは分からないですが、都会と比べた時に見えてくる、ちょっとした不便が楽しい街なのです。市民による手作りの加勢鳥等小規模な祭りも多く、本業の傍ら地域の伝統を盛り上げるために頑張っている人が多いことも私にとっては魅力的です。あっ、それから何かにチャレンジしたい人がいたら、応援してくれる人が多いのも魅力のひとつだと思います。

移住を考えている方へ先輩としてアドバイスをいただけますか。

私の場合、初めから移住を意識して来た訳では無くて、学生として過ごす中でこの街に惹かれて住み始めました。その経験から思うのは、街を知るにはマルシェなど小さなイベントに参加することが一番の近道になるかも知れないと言うことです。不動産屋に聞くとはまた違ったアプローチで、土地の空気感を知ることができます。かみのやまの場合は、イベントに参加しただけで、住む場所も、そして仕事を見つけることにも繋がったりするし、都会とは違う感じで移住の糸口が見つけられると思います。飲み屋さんが少なくて物足りないという人はいるかも知れないけど、それを補って余りあるほどキャラの濃いお店が多いので大丈夫です。でも、店が閉まる時間が早いのは、僕としても少し欲求不満ですかね。

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