Spotlight
posted2023.12.01
ファンとワイン関係者たちが起こす「東北最大級」のイベント
「乾杯!」
かみのやまの夏は、上山城を中心に「やまがたワインバルinかみのやま温泉」が開催され、多くの人がワインを味わい、まち歩きを楽しむ光景が広がります。
市内各団体や生産者部会などで構成する実行委員会で企画されたイベントで、単にワインを楽しむだけではなく、かみのやまの豊かな自然と、生産者の並々ならぬ努力で育った高品質なワイン用ブドウの魅力を広く知ってもらうおうと開催されています。毎回数千人を超える人が市内外から訪れ、かみのやまワインはもちろん、軒をならべた県内外のワイナリーのワインや飲食店が提供するフードを堪能。開催10年目となる2023年は、過去最多となる約3,800人が来訪しました。会場では「まちと、ワインを全国の人に知ってもらうには最適。産業の発展につながる」と期待を寄せる市民も。
上山市は、平成26年3月に「かみのやま産のワインによる乾杯を推進する条例」を施行し、ワイン関連産業の発展とワインに親しむ機会をつくりました。
また、事業者では、ワインメーカーによるセミナーを開催して見識を深めているほか、有志のみなさんがワインに合う「おつまみ」を作る研究会を開催するなど、市内からワインをテーマにしてまちを活性化させようとしています。
ワインバルの継続的な開催で「ワイン」の認知度が高まったこと、市内にワイナリーが増えたこと、駅前観光案内所内にワインを気軽に楽しむことができる「山形ワインカーヴ」がオープンしたこと、学校の副読本への掲載やワインブドウ栽培を考える移住相談など、日常生活とワインの接点が多くなったことで、市民のみなさんとワインとの距離感は近くなり始めています。
様々な立場の人が関わり、そこからさらにワインに対する熱量が広がっていく。
ワイン文化が浸透し、内外から「ワインの郷・かみのやま」として親しまれる日が、もうすぐそこまで来ています。