このトラベルバイトについて

今回のタイミートラベルは、おいしい果樹の生産が盛んな山形県上山市。

サクランボや葡萄、ラフランスなど様々な種類の果樹が生産されており、滞在時期となる10月はラフランスや柿が出回っている時期になります。上山市で栽培されるブドウを使ったワインも地域の特産品！上山市を訪れた際には、お土産に買ってみてはいかがでしょう？

そんな上山市で生まれ、8年間飲食業で培ったノウハウを活かし、ついに地元で念願のカフェを開業したオーナーが営む「cafe koikoi」。
今回のタイミートラベルでは、「cafe koikoi」のカフェ営業のお手伝いをしてくれる方を募集します。

コロナ禍で感じた地域のお客様との繋がり。地域へ恩返しするために上山市の魅力発信にも取り組むオーナーのもとで、一緒に働いてみませんか？

◇主な業務内容◇
接客（食器洗浄やバッシングなど）
調理補助（盛り付けなど）※調理師免許不要

【気軽に楽しめて、おしゃれな料理を地元で提供したい！】

店主の吉田さんは上山市出身。沖縄県の大学に進学したのち、そのまま現地で飲食業に従事。沖縄県や都内のお店で修行を積みながら、「いつかは自分でお店をやりたい！」という夢を抱いていたそうです。

開業するなら、仲間がたくさんいる地元でしたい！という思いから、26歳でUターンし独立。夫婦で営むcafe koikoiがスタートしました。

「僕が若い頃は、上山市には、都会で食べられるようなおしゃれな料理は全くなくて。もっと気軽におしゃれな食べ物を地元の人が食べられるようにしたかったんだよね。」

オープン当時、上山市にはパンケーキやエスニック料理などのおしゃれな食べ物を提供しているような場所はほとんどなく、地元の若者たちがおしゃれな食べ物に触れる機会はほとんどなかったそう。

お店をオープンし、早速パンケーキをはじめとした”おしゃれなメニュー”の提供を始めたものの、最初はなかなかお客さんが増えなかったそう。それでも、地域向けの広告媒体に広告を出したり、工夫を重ねることで徐々に集客につながっていったそうです。

「当時は若者が徐々に集まってきてくれて、やっぱりおしゃれなものは本当に求められているんだ！と実感できて嬉しくなりましたね。」
オープンから4年間はとても大変だったものの、今では良い思い出だと、当時を振り返っていました。

【コロナを経て経営も多角化！そこから生まれた地域とのつながりとは？】

順風満帆だったcafe koikoiですが、コロナ禍が大きな転換期だったと語る吉田さん。

「どこのお店も当時は大変だったと思うんだけど、うちもかなりの打撃を食らったんだよね。思ったよりもお客さんが来ない。何とか経営を維持しようと、試しにオーダーケーキに注力してみたら、それが好評でかなり経営状況が良くなりました。」

オーダーケーキの注文を受けるたびに、吉田さんは”お客様との繋がり”を感じたそう。コロナ禍で経営が上手くいかない状況の中で、それが強く印象に残っているそうです。それがきっかけで、地域の方とのつながりの大切さを再認識したんだとか。

お弁当の販売やテイクアウトも実施したことで、無事コロナ禍も乗り切ることができたそうです。昨年からはキッチンカーを導入し、これまで出会えなかった遠方のお客様とも、積極的につながりを作りたいと考えていると語ってくれました。

【地域へ溶け込むだけでなく、“地域を発信”していきたい。】

「オープン当初は若者の利用が多かったですが、コロナ渦を経て、地域のスポーツ団体や地区会での利用が増えてきて、何だか地域に溶け込めている感じがして、とてもうれしいんです。」

オープン当初は、おしゃれなものに興味がある若い世代に来てほしいと思ってたそうですが、今では地域の子どもたちやおじいちゃん、おばあちゃんが来店してくれたり、お弁当を注文してくれたりするようになり、徐々に地域に溶け込み始めたことを実感しているそうです。

「地域に溶け込むことはできたので、次のステップとしては、地域に恩返しすることが大切だと思うんです。うちはキッチンカーがあるので、いろんな場所でうちの商品を販売するだけではなくて、上山市の他の事業者さんの商品も販売して、地域の魅力を発信していきたいと思っています。」

地域にはオープン当初からお世話になってきた方も多く、地域のみなさんに恩返しをしたいと語る吉田さん。
上山市には、商品に強いこだわりを持つ、魅力的な事業者さんが多くいるものの、市外に向けて発信していくことに難しさを感じているのだそう。

「キッチンカーでいろんなところに行って、自分の料理も食べてもらって、上山市の商品も知ってもらう。そんな”上山市の魅力を届けるキッチンカー”が理想ですね。」

自分を支えてくれた地元に恩返ししたい。
吉田さんの地元にかける熱い思いを、ぜひそばで感じてみてください。